檻の外で咲く恋2

どうして今。

あの人の顔が浮かぶのか。

芹羽「……違う」

小さく首を振る。

考えすぎ。

そう思おうとする。

でも。

消えない。

そのイメージ。

芹羽「……」

もし。

あの人が、
ここにいたら。

同じように。

笑うのだろうか。

羽美と。

自然に。

芹羽「……」

胸の奥が、
少しだけ温かくなる。

その感覚に。

戸惑う。

―――

夕方。

家に戻る。