檻の外で咲く恋2

しゃがんで、
背中を軽く押す。

きゃっ、と小さな声。

その笑顔に、
思わずつられて笑う。

芹羽「……よかった」

ぽつりと呟く。

こうして笑える時間が、
ちゃんとあること。

それだけで、
少しだけ救われる。

その時。

少し離れた場所に、
男性の姿が目に入る。

子どもと遊んでいる。

楽しそうに。

自然に。

その光景に。

一瞬だけ、
視線が止まる。

芹羽「……」

何気ない光景。

それなのに。

頭に浮かぶのは――

芹羽「……玲央」

無意識に名前が出る。

はっとする。

なんで。