檻の外で咲く恋2

柔らかい雰囲気。

相談役として関わるようになってから、
こうして話しかけられることも増えた。

キャスト「ちょっといいですか?」

そう言われて、
頷く。

羽美は腕の中で、
きょろきょろと周りを見ている。

芹羽「ごめん、また後でね」

小さく声をかけると、
少しだけ不満そうな顔をした。

それでも、
大人しくしてくれる。

相談を聞きながら、
ふと気づく。

自分が、
“誰かの話を聞いている側”になっていることに。

少し前までは、
考えられなかった。

それでも。

今は、できている。

全部じゃない。

完璧でもない。

でも。

少しずつ、
変わってきている。

話が一区切りついた頃。

ふと、視線を感じた。

顔を上げる。