檻の外で咲く恋2

びくっと体が揺れる。

蒼真「来たな」

お兄ちゃんが立ち上がる。

ドアへ向かう足音。

その間。

心臓の音だけが、
やけに大きく響く。

ドアが開く。

蒼真「入れ」

お兄ちゃんの声。

少し遅れて、
足音が近づく。

その気配だけで、
息が詰まりそうになる。

芹羽「……」

顔を上げる、そこには
玲央が、立っていた。

目が合う。

一瞬で、
空気が張り詰める。

何も言えない。

何を言えばいいのか分からない。

沈黙。

その中で。

玲央が、ゆっくりと口を開く。