檻の外で咲く恋2

蒼真「今日、来る」

短い言葉。

それだけで、
心臓が強く跳ねる。

芹羽「……そっか」

小さく返す。

それ以上、言葉が続かない。

何を話せばいいのか。

どう向き合えばいいのか。

分からない。

蒼真「無理に話さなくていい、基本は俺が話す」

お兄ちゃんが言う。

蒼真「でも、逃げるな」

その一言が、
まっすぐに刺さる。

芹羽「……うん」

頷く。

逃げない。

そう決めたはずなのに。

怖いものは、怖いままだった。

―――

時間が、やけに長く感じる。