檻の外で咲く恋2

芹羽「おでかけするよ」

そう言うと、
ぱっと表情が変わった。

分かりやすい。

芹羽「じゃあ決まりね」

その反応に、
思わず笑ってしまう。

準備をして、外に出る。

昼間の街は穏やかで、
夜の顔とはまるで違う。

最初は、この場所に来るのも怖かった。

人の多さも、男の人の声も。

全部が苦手だった。

でも。

今は少しだけ、違う。

芹羽「大丈夫」

小さく呟く。

自分に言い聞かせるみたいに。

店に着くと、
見慣れた顔がいくつかあった。

芹羽「お疲れさまです」

軽く頭を下げる。

キャスト「あ、芹羽さん」

声をかけられる。