檻の外で咲く恋2

廊下の空気が、
やけに冷たく感じる。

そのまま歩く。

どこに向かっているのかも、
よく分からないまま。

蒼真「芹羽」

お兄ちゃんの声。

その一言で、足が止まる。

振り返らない。

振り返ったら、
崩れそうだった。

蒼真「座れ」

短く言われる。

近くのベンチに、
そのまま腰を下ろす。

力が抜ける。

芹羽「……」

何も言えない。

何を言えばいいのか分からない。

沈黙。

しばらくして。

蒼真「……誰だ」

お兄ちゃんの声。

低く、静かに。

でも。