檻の外で咲く恋2

医師は続ける。

説明は、丁寧だった。

でも。

ほとんど頭に入ってこない。

ただ。

一つの事実だけが、重く残る。

――妊娠。

芹羽「……」

視線が落ちる。

手が、わずかに震えていた。

怖い。

どうしていいか分からない。

でも。

それ以上に。

頭の中に浮かぶのは――

あの夜。

芹羽「……」

ぎゅっと目を閉じる。

逃げられない。

これは、現実だ。

―――

診察室を出る。