檻の外で咲く恋2

慌てて意識を戻す。

キャスト「大丈夫ですか?」

芹羽「うん、大丈夫」

そう答えながらも。

頭のどこかに、
別のことが残っている。

芹羽「……なんで」

小さく呟く。

理由は分かっている。

分かっているのに。

認めたくないだけ。

―――

夜。

家に戻る。

ドアを開けると。

玲央「おかえり」

玲央の声。

芹羽「……ただいま」

自然に返す。

でも。

少しだけ間が空いた。

それだけで、
自分でも違和感を覚える。