檻の外で咲く恋2

前みたいに自然でもない。

少しだけ、距離がある。

それを。

お互い分かっているのに、
触れないまま。

時間だけが過ぎていく。

羽美「ママ」

足元から声。

羽美が、服を引っ張っていた。

芹羽「ん?」

しゃがむ。

羽美「れお」

その名前に、
一瞬だけ動きが止まる。

芹羽「いるよ」

そう言うと、
羽美はぱっと笑う。

羽美「れおー」

そのまま、
玲央の方へ走っていく。

躊躇いもなく。

迷いもなく。

その姿に。

ほんの少しだけ、胸が締まる。