檻の外で咲く恋2

少しだけ、引っかかる。

羽美「ママ」

羽美が服を引っ張る。

芹羽「ん?」

しゃがんで視線を合わせる。

羽美「れお?」

その一言に。

一瞬だけ、言葉に詰まる。

芹羽「いるよ」

そう答えると、
羽美は安心したように頷いた。

その様子を見て。

胸の奥が、少しだけ揺れる。

変わらない関係。

変えない距離。

それが、一番いいはずなのに。

芹羽「……なんでだろ」

ぽつりと呟く。

分からない。

でも。

確かに。