檻の外で咲く恋2

小さく頷く。

それしか、できなかった。

―――

その日から。

何も変わらないように見えた。

朝、顔を合わせて。

会話をして。

店に行って。

夜、帰ってくる。

同じ日常。

同じ流れ。

でも。

どこか、違う。

目が合う時間が減った。

距離が、少しだけ遠い。

必要以上に近づかない。

触れない。

触れさせない。

芹羽「……」

それが、正しいはずなのに。

なぜか。