檻の外で咲く恋2

視線が合わない。

それだけで。

昨日のことが、はっきりと浮かぶ。

玲・芹「……」

沈黙。

何か言わなきゃいけない気がする。

でも。

何を言えばいいのか分からない。

芹羽「……羽美は?」

先に口を開いたのは玲央だった。

芹羽「さっきお兄ちゃんが連れてきて、まだ寝てる」

玲央「そうか」

それだけ。

会話は続かない。

昨日までなら。

もう少し自然に話せていたはずなのに。

距離が。

分からなくなっていた。

玲央「……これ」

差し出されたのは、湯気の立つマグカップ