檻の外で咲く恋2

芹羽「……」

言葉は出ない。

でも。

目を逸らさなかった。

その沈黙が。

答えになった。

ゆっくりと距離が縮まる。

触れる。

温度が、伝わる。

拒まない。

でも。

自分から求めてもいない。

曖昧なまま。

ただ。

そのまま。

境界線だけが、
静かに消えていった。

―――

目が覚めた時。

隣に、温もりがあった。

芹羽「……」

現実が、ゆっくりと戻ってくる。