檻の外で咲く恋2

ただ、戸惑っているだけ。

玲央「……」

玲央も、何も言わない。

離さない。

でも、引き寄せない。

その曖昧な距離。

そのまま、数秒。

やけに長く感じる。

やがて。

ゆっくりと、手が離れる。

玲央「気をつけろ」

それだけ言って、
少し距離を取る。

芹羽「うん……」

遅れて答える。

心臓が、うるさい。

さっきの感覚が、
まだ残っている。

触れられた場所が、
妙に熱い。

芹羽「……なんで」

小さく呟く。

聞こえないくらいの声で。