檻の外で咲く恋2

芹羽「うん」

小さく頷く。

その“何もなさ”が、
逆に意識を強くした。

ソファに座る。

少し遅れて、
玲央も隣に座る。

距離は、少しだけある。

でも。

いつもより近い気がした。

芹羽「……」

言葉が出ない。

沈黙。

でも。

嫌じゃない。

むしろ。

どこか心地いい。

その時。

バランスを崩す。

芹羽「……っ」

カップを持ったまま、
体が傾く。

咄嗟に、手が伸びる。