檻の外で咲く恋2

そっと、子どもを抱き直す。

この温もりだけは、
絶対に手放したくない。

「……」

その時。

「……寝たか」

低い声。

顔を上げる。

玲央が、こちらを見ている。

「……うん」

小さく頷く。

それだけの会話。

それだけの距離。

「……」

近づけばいいのに。

言えばいいのに。

どうしても、一歩が踏み出せない。

「……」

玲央も、動かない。

そのまま、立ち止まっている。

「……」