檻の外で咲く恋2

気まずいわけじゃない。

でも。

何かが、少し違う。

芹羽「……ねえ」

気づけば、口に出していた。

玲央が視線を向ける。

玲央「どうした」

芹羽「……なんでもない」

すぐに首を振る。

言えなかった。

この気持ちの名前が、
まだ分からないから。

玲央「そうか」

それ以上、聞かない。

その距離が、
少しだけありがたかった。

ソファに座る。

少しだけ間を空けて、
玲央が座る。

その距離が。

遠いようで。

近いようで。

分からなくなる。