檻の外で咲く恋2

その瞬間。

別の手が、同時に伸びた。

重なる。

玲央の手と。

芹羽「……あ」

視線が合う。

近い。

思っていたより、ずっと近い距離。

一瞬だけ、
体が固まる。

でも。

前みたいな“怖さ”はなかった。

ただ。

どうしていいか分からないだけ。

玲央「……大丈夫か?」

玲央が先に視線を外す。

羽美を抱き上げる。

その動作が、やけに自然で。

芹羽「……うん」

遅れて頷く。

心臓が、
少しだけうるさい。