檻の外で咲く恋2

“ただいま”なんて。

ここで言う言葉じゃないはずなのに。

玲央「遅かったな」

芹羽「ちょっとだけね」

そう答えながら、靴を脱ぐ。

羽美はすでに、
玲央の近くにいた。

羽美「……れお」

嬉しそうに近づいていく。

その様子に、
少しだけ目を細める。

玲央「懐いたな」

芹羽「うん」

それを見ていると。

胸の奥が、
ほんの少しだけ温かくなる。

でも。

同時に。

言葉にできない何かが、
引っかかる。

―――

ある日。

ソファに座っていると、
羽美が転びそうになった。

芹羽「……っ」

とっさに手を伸ばす。