檻の外で咲く恋2

自然な言い方。

“いる前提”みたいな言葉。

それが、
少しだけ引っかかる。

でも。

嫌じゃなかった。

―――

数日後。

気づけば、
同じやり取りを繰り返していた。

朝、起きて。

顔を合わせて。

簡単な会話をして。

店に行って。

夜は、またここに戻る。

お兄ちゃんが東京にいない間だけ。

そう思っていたはずなのに。

その時間が、
少しずつ当たり前になっていく。

玲央「おかえり」

玄関を開けると、
玲央の声がする。

芹羽「ただいま」

自然に返す。

その言葉に、
一瞬だけ自分で驚く。