檻の外で咲く恋2

短く返ってくる。

それだけなのに。

なぜか、少し落ち着く。

玲央「コーヒー、飲むか」

芹羽「うん」

頷くと、
カップが差し出される。

受け取る指先が、少しだけ触れた。

芹羽「……っ」

ほんの一瞬。

それだけなのに。

なぜか、意識してしまう。

何でもないはずなのに。

芹羽「ありがとう」

視線を逸らしながら言う。

玲央は何も言わない。

ただ、いつも通りに動いている。

それが逆に、少しだけ気になった。

玲央「羽美、まだ寝てる?」

芹羽「うん」

玲央「じゃあ、そのままでいい」