檻の外で咲く恋2

芹羽「お願い、します」

気づけば、そう言っていた。

玲央は軽く頷くだけ。

それ以上は何も言わない。

車が、再び動き出す。

その揺れの中で。

私は、眠る羽美を見下ろす。

そして。

ほんの少しだけ、
視線を横に向ける。

運転する横顔。

変わらないはずなのに。

なぜか。

少しだけ、
近く感じた気がした。