檻の外で咲く恋2

エンジン音だけが響く。

隣にいるのに。

少しだけ距離を感じる。

芹羽「……今日」

ぽつりと呟く。

芹羽「ありがとう」

改めて言うと、
玲央は前を見たまま答える。

玲央「気にすんな」

短い返事。

それだけなのに。

どこか、安心する。

家の前に着く。

降りようとした、その時。

玲央「明日も遅いか」

玲央が、ふと聞く。

芹羽「え?」

玲央「迎え」

一瞬、言葉に詰まる。

毎回頼るわけにはいかない。

そう思うのに。