檻の外で咲く恋2

胸の奥が、
少しだけざわついた。

理由は、まだ分からない。

でも。

確かに。

何かが、少しずつ変わっていた。

―――

その夜。

店を出る頃には、
羽美はすっかり眠っていた。

玲央「送る」

玲央が言う。

芹羽「大丈夫、自分で――」

言いかけて、止まる。

腕の中の重み。

少しだけ疲れている体。

そして。

さっきの出来事。

芹羽「お願いしてもいい?」

小さく言う。

玲央は何も言わず、
そのまま外へ出る。

車に乗り込む。

静かな車内。