檻の外で咲く恋2

他に選択肢がなかった。

芹羽「迎え……間に合わなくて」

小さく言う。

玲央は一瞬だけ黙って。

玲央「どこ」

短く聞く。

芹羽「え……?」

玲央「場所」

迷いがない。

当たり前みたいな言い方。

芹羽「歌舞伎町の近くにある夜間保育、〇〇保育園」

名前を伝えると、
すぐに頷いた。

玲央「行ってくる」

それだけ言って、そのまま歩き出す。

芹羽「ちょっと、待って」

思わず呼び止める。

玲央が振り返る。

芹羽「いいの?」

確認するように。

玲央は、少しだけ眉をひそめる。