檻の外で咲く恋2

朝の準備。

騒がしい音。

小さな笑い声。

全部が、当たり前になっている。

芹羽「……」

あの頃は。

この“当たり前”が、
どれだけ遠いものだったか。

芹羽「……」

ふと、思い出す。

逃げた夜。

震えていた時間。

何も信じられなかった日々。

芹羽「……」

でも、今は違う。

隣には、玲央がいる。

子どもたちがいる。

守るものじゃなくて。

一緒に生きていく存在として。

芹羽 「……」

玲央「なに考えてる」