檻の外で咲く恋2

普通に仕事をこなしていたある日
ふと時計を見る。

思っていたより、時間が押していた。

芹羽「……やば」

小さく呟く。

相談が長引いた。

仕方ないとはいえ、
このままだと間に合わない。

ポケットからスマホを取り出す。

夜間保育の終了時間が、頭をよぎる。

芹羽「……っ」

一瞬、迷う。

お兄ちゃんは今日は地方で戻れない。

潤羽も研究で手が離せない。

――どうする。

焦りだけが募る。

玲央「どうした」

後ろから声がする。

振り返ると、玲央が立っていた。

芹羽「……いや、その」

言いかけて、少し詰まる。

頼っていいのか、迷う。

でも。