心の声

[〜美月said〜]

ガラガラと、扉が開く音が聞こえると先生が入ってきた。

「おはよう!美月ちゃん、起きた?」

「おはよう、ございます。あの、昨日はごめんなさい。」

「大丈夫だよ。急にあんなこと聞かれたらびっくりしちゃうよね?話はまたあとにしてちょっとだけ、もしもしさせてね。」

そう言うと、先生は真剣な顔をして聴診器を胸に当てた。短い時間のはずなのに、ものすごく長い時間に感じた。

「ねぇ、美月ちゃん。お話なんだけどね、先生が聞いても大丈夫?それとも、心のお医者さんがいい?先生ね、美月ちゃんの身体の傷を見た時、凄く驚いた。でもね、それと同時に今まで色んな事を1人で耐えていたんだなって思ったの。もう、1人で抱えなくていいんだよ。」

その先生の言葉に、涙が止まらなくなった。大人はみんな嘘つきだし、裏切るし。今まで誰も助けてくれなかった。でも、先生は気づいてくれて、助けようとしてくれてる。そう思ったら、自然と口が開いてた。

「わたし、先生に聞いてもらいたい。」

「うん。いつがいい?今でもいいし、気持ちの整理がついてからでもいいよ。」

「今がいい、です。」

「分かった。じゃあ、聞かせてもらってもいいかな?怖くなったら、いつでも止めてもいいし、無理しない程度で大丈夫だからね。」

「ありがとうございます。小さい頃に、お父さんとお母さんが離婚しちゃったんです。お父さんと離婚してしばらくはお母さんと仲良く暮らしてたんです。だけど、あの人が来るようなってから暴力を振られるようになって、お母さんも私のことを見てくれなくなって。それで、、、」

先生には、全てを話した。あの人にやられたこと、つらかったこと、苦しかったこと。

全て話し終えて大泣きしたあと、私は疲れて寝てしまっていたらしい。
起きた時に時計を見たら13時30分と表示されていた。