でもこれで会って話をすることができる。大丈夫、なにを言われても覚悟はできているし、私はもうひとりじゃないのだから。
スマホの待ち受け画像を見ると、自然と頬が緩む。大切な宝物を守るためにも強くならないと。
明日は稔さんに会う前にお土産を買おうと思い、早めに就寝した。
次の日も快晴で絶好のフライト日和だった。早い時間にチェックアウトをして、空港に向かった。
まだ開いていない店舗もあったが、お目当てのものは買うことができた。早くに荷物を預けて稔さんとの待ち合わせ場所へと向かう。
彼に指定されたのは、恋人だった頃によくお互いのフライトまで隙間時間ができると、少しでも会いたくて一緒に過ごしたカフェだった。
向かう途中、何度も客室乗務員やグランドスタッフとすれ違う。そのたびにまた働きたい気持ちが大きくなっていく。
今すぐには無理だけれど、いつか叶う日がくるといいな。
そんな夢を抱きながら歩を進めていると、ひと際目を引くふたりを目撃して足が止まる。
「稔さん……?」
隣を歩くのは、同期だった福本(ふくもと)春香(はるか)だ。昔から愛らしい顔をしていたが、歳を重ねてさらに魅力的な女性になっていた。
身長も私より五センチ高い一六五センチあり、お互いパイロットとCAの制服を着ているからか、よりいっそうお似合いに見える。
福本さんは入社当時からとても目立っており、父親が航空会社の役員ということもあり、度々美人CAとして雑誌に取り上げられていた。
同じ便に搭乗した時も、彼女目当てに利用した乗客もいたほど。そんな彼女に私はなにかとライバル視されてきた。
「あ、またあのふたりが一緒にいる」
「瀬戸副操縦士を狙う子は多いけど、福本さんには誰も勝てないってわかっちゃっているし」
「美男美女で本当にお似合い」
近くにいたグランドスタッフの話し声が聞こえてきて、ひどく胸が痛む。
そうだよ、別れて三年も経ったのだからふたりが交際していてもおかしくない。別れを選んだのは自分なのに、どうして傷ついているの?
こんな現実が待っているかもしれないと覚悟を決めてきたんじゃないの?
「それに先輩に聞いた話だと、結婚間近らしいよ」
「嘘。福本さんのお父さんってたしか役員だったよね? 瀬戸副操縦士、実力も申し分ないし最年少機長への道が一気に近づいたんじゃない?」
スマホの待ち受け画像を見ると、自然と頬が緩む。大切な宝物を守るためにも強くならないと。
明日は稔さんに会う前にお土産を買おうと思い、早めに就寝した。
次の日も快晴で絶好のフライト日和だった。早い時間にチェックアウトをして、空港に向かった。
まだ開いていない店舗もあったが、お目当てのものは買うことができた。早くに荷物を預けて稔さんとの待ち合わせ場所へと向かう。
彼に指定されたのは、恋人だった頃によくお互いのフライトまで隙間時間ができると、少しでも会いたくて一緒に過ごしたカフェだった。
向かう途中、何度も客室乗務員やグランドスタッフとすれ違う。そのたびにまた働きたい気持ちが大きくなっていく。
今すぐには無理だけれど、いつか叶う日がくるといいな。
そんな夢を抱きながら歩を進めていると、ひと際目を引くふたりを目撃して足が止まる。
「稔さん……?」
隣を歩くのは、同期だった福本(ふくもと)春香(はるか)だ。昔から愛らしい顔をしていたが、歳を重ねてさらに魅力的な女性になっていた。
身長も私より五センチ高い一六五センチあり、お互いパイロットとCAの制服を着ているからか、よりいっそうお似合いに見える。
福本さんは入社当時からとても目立っており、父親が航空会社の役員ということもあり、度々美人CAとして雑誌に取り上げられていた。
同じ便に搭乗した時も、彼女目当てに利用した乗客もいたほど。そんな彼女に私はなにかとライバル視されてきた。
「あ、またあのふたりが一緒にいる」
「瀬戸副操縦士を狙う子は多いけど、福本さんには誰も勝てないってわかっちゃっているし」
「美男美女で本当にお似合い」
近くにいたグランドスタッフの話し声が聞こえてきて、ひどく胸が痛む。
そうだよ、別れて三年も経ったのだからふたりが交際していてもおかしくない。別れを選んだのは自分なのに、どうして傷ついているの?
こんな現実が待っているかもしれないと覚悟を決めてきたんじゃないの?
「それに先輩に聞いた話だと、結婚間近らしいよ」
「嘘。福本さんのお父さんってたしか役員だったよね? 瀬戸副操縦士、実力も申し分ないし最年少機長への道が一気に近づいたんじゃない?」



