今まで誰にも話したことがなかったのに、なぜか稔さんには自然と打ち明けることができて、彼はそっと私を慰めてくれたんだ。
これをきっかけに私たちの仲は急激に深まっていった。
私が客室乗務員の仕事に誇りを持っているように、彼もまたパイロットへの憧れを強く抱いており、子供の頃からの夢を叶えるために真摯に取り組む姿は本当にカッコよくて、胸をときめかせた。
自然と惹かれていき、話をするようになって半年後に稔さんから告白され、付き合うことになる。
想いを告げられた時は嬉しかったし、恋人になれてすごく幸せだった。でもそれと同時に不安もあった。
福本さんが稔さんに片想いしていることは有名だったし、そんな彼と付き合っているとバレたらなにをされるか……。想像するだけで怖い。それにまだ彼の隣に堂々と立てる自信もなかった。
だから稔さんにはしばらく交際について秘密にしてほしいとお願いした。彼は不服そうにしながらも「那奈がそう言うなら……」と納得してくれたけど。
稔さんはグランドスタッフ業務から、飛行計画に関わる業務や、運行スケジュール維持のためのサポートをする、運行支援業務へ異動となり、空港内で顔を合わせることは以前よりも少なくなった。
でも最低でも月に一度は休みを合わせて遠出をしたり、仕事終わりに食事に行ったり、お互いの家を行き来したりと、恋人らしい時間を過ごしていった。
周囲に気づかれることなく一年間、幸せな時間が流れていく。
稔さんはとにかく優しくて、私をとても大切にしてくれた。言葉や態度でたくさんの愛を伝えてくれて、彼となら母が言っていた幸せな結婚をすることができるのでは?と思うほどに。
稔さんが愛してくれたように、私も彼に精いっぱいの愛を伝え続けた。きっとそれは彼にも伝わっていたはず。
そして稔さんの地上勤務が終わり、いよいよパイロットとしての勤務が始まろうという時、彼に誘われて美術館に出かけた。
ちょうど有名な画家の展示会がおこなわれており、お互い興味があったため、ゆっくり眺めながら作品の世界観を楽しむことができた。
「初めて見る作品もあったな」
「はい。未発表のものもありましたよね」
「あぁ。見に来ることができてよかった」
美術館の帰り道にあった公演に寄って、空いているベンチに肩を並べる。
時刻は十六時過ぎ。この後、十七時からレストランを予約していたため、公園で絵画の感想で盛り上がる。
これをきっかけに私たちの仲は急激に深まっていった。
私が客室乗務員の仕事に誇りを持っているように、彼もまたパイロットへの憧れを強く抱いており、子供の頃からの夢を叶えるために真摯に取り組む姿は本当にカッコよくて、胸をときめかせた。
自然と惹かれていき、話をするようになって半年後に稔さんから告白され、付き合うことになる。
想いを告げられた時は嬉しかったし、恋人になれてすごく幸せだった。でもそれと同時に不安もあった。
福本さんが稔さんに片想いしていることは有名だったし、そんな彼と付き合っているとバレたらなにをされるか……。想像するだけで怖い。それにまだ彼の隣に堂々と立てる自信もなかった。
だから稔さんにはしばらく交際について秘密にしてほしいとお願いした。彼は不服そうにしながらも「那奈がそう言うなら……」と納得してくれたけど。
稔さんはグランドスタッフ業務から、飛行計画に関わる業務や、運行スケジュール維持のためのサポートをする、運行支援業務へ異動となり、空港内で顔を合わせることは以前よりも少なくなった。
でも最低でも月に一度は休みを合わせて遠出をしたり、仕事終わりに食事に行ったり、お互いの家を行き来したりと、恋人らしい時間を過ごしていった。
周囲に気づかれることなく一年間、幸せな時間が流れていく。
稔さんはとにかく優しくて、私をとても大切にしてくれた。言葉や態度でたくさんの愛を伝えてくれて、彼となら母が言っていた幸せな結婚をすることができるのでは?と思うほどに。
稔さんが愛してくれたように、私も彼に精いっぱいの愛を伝え続けた。きっとそれは彼にも伝わっていたはず。
そして稔さんの地上勤務が終わり、いよいよパイロットとしての勤務が始まろうという時、彼に誘われて美術館に出かけた。
ちょうど有名な画家の展示会がおこなわれており、お互い興味があったため、ゆっくり眺めながら作品の世界観を楽しむことができた。
「初めて見る作品もあったな」
「はい。未発表のものもありましたよね」
「あぁ。見に来ることができてよかった」
美術館の帰り道にあった公演に寄って、空いているベンチに肩を並べる。
時刻は十六時過ぎ。この後、十七時からレストランを予約していたため、公園で絵画の感想で盛り上がる。



