一生に一度の恋をした。
彼のすべてが好きで、大好きすぎて別れを選ぶほど愛した相手だった。もう二度と会うことはないと思っていたのに……。
四年後――。
福岡空港発、羽田空港行きの便に搭乗して離陸の時を待つ。
窓側の席のため、離陸準備に入ると整備士たちが手を振って見送りしてくれていて、懐かしい光景に頬が緩む。
「もう四年も経つんだ……」
飛行機に乗るたびに高揚感を抱き、離陸を待つこの瞬間がたまらなく好きだった。それは客室乗務員と勤務に就いていた時も同じ。
私、平林(ひらばやし)那奈(なな)は大学を卒業後に航空会社に入社して、三年前まで客室乗務員として国内、国際線の便に搭乗していた。
飛行機に乗れて、たくさんのお客様と出会えるこの仕事に誇りを持っていた。もちろん楽しいばかりではなく、失敗や接客がうまくいかなかったこともある。
でもそこでまた多くのことを学ぶことができて、それも含めて客室乗務員という仕事にやりがいを感じてもいた。
次第に海外の航空会社に転職して、より多くの国へ行ってたくさんの人と出会いたいという思いが強くなった。
後押ししてくれたのは、ともに夢を抱き、支え合ってきた彼だったんだ。
機体は滑走路をゆっくりと進み、一時停止するとエンジンの大きな轟音が響く。そして一気に加速して空へと飛び立った。
窓から見える景色はみるみるうちに変化していき、街並みが小さくなっていく。そしてあっという間に雲の中へと進んでいった。
しばらくしてシートベルトランプが消えて、機内アナウンスが流れた。
『本日はご搭乗いただき、ありがとうございます』
「え……?」
聞こえてきたアナウンスの声に、ドキッとなる。
声を聞くのは三年ぶりだ。だけど、大好きな彼の声を間違えるはずがない。
彼のすべてが好きで、大好きすぎて別れを選ぶほど愛した相手だった。もう二度と会うことはないと思っていたのに……。
四年後――。
福岡空港発、羽田空港行きの便に搭乗して離陸の時を待つ。
窓側の席のため、離陸準備に入ると整備士たちが手を振って見送りしてくれていて、懐かしい光景に頬が緩む。
「もう四年も経つんだ……」
飛行機に乗るたびに高揚感を抱き、離陸を待つこの瞬間がたまらなく好きだった。それは客室乗務員と勤務に就いていた時も同じ。
私、平林(ひらばやし)那奈(なな)は大学を卒業後に航空会社に入社して、三年前まで客室乗務員として国内、国際線の便に搭乗していた。
飛行機に乗れて、たくさんのお客様と出会えるこの仕事に誇りを持っていた。もちろん楽しいばかりではなく、失敗や接客がうまくいかなかったこともある。
でもそこでまた多くのことを学ぶことができて、それも含めて客室乗務員という仕事にやりがいを感じてもいた。
次第に海外の航空会社に転職して、より多くの国へ行ってたくさんの人と出会いたいという思いが強くなった。
後押ししてくれたのは、ともに夢を抱き、支え合ってきた彼だったんだ。
機体は滑走路をゆっくりと進み、一時停止するとエンジンの大きな轟音が響く。そして一気に加速して空へと飛び立った。
窓から見える景色はみるみるうちに変化していき、街並みが小さくなっていく。そしてあっという間に雲の中へと進んでいった。
しばらくしてシートベルトランプが消えて、機内アナウンスが流れた。
『本日はご搭乗いただき、ありがとうございます』
「え……?」
聞こえてきたアナウンスの声に、ドキッとなる。
声を聞くのは三年ぶりだ。だけど、大好きな彼の声を間違えるはずがない。



