私をフるとか、見る目無さすぎ!

すると、夏沢の雰囲気が急に変わった……


「...そんな事思ってたらどうする?」


次の瞬間、柚は教室の床に押し倒されていた。状況を理解するのに、数秒。(意外と短くない?自画自賛!)


本能的に危機感を感じ、逃げようとするが、体長175cmのサッカーやってる夏沢琉叶には勝てない。体重差で圧倒的に負けた。


え、マジでどうしよう。でもなんかこの視点だと夏沢がカッコ良く見える...!


彼は両手を柚の国宝級顔面の横にどちらとも押し付け、あっちが有利な主導権になってしまった。


「...俺、意外とお前のこと気に入ってるぞ。」


「へっ?」


その瞬間、柚の顔がボワッと赤く染まる。

夏沢は柚の滑稽だけどやっぱ美形な顔を見ると、顔を背ける。ヤバ、嫌われたかも...と思ったら、返ってきたのは思いがけない言葉だった。(心臓攻撃が厳しい...)


「こんな状況で顔赤くなるとか、マジでお前無防備すぎ。...まぁ可愛いからいいけど。」


ヤバいヤバいヤバい!夏沢くんが甘々モードになっちゃってるよ!しかも顔近い!至近距離で見るとさらに肌綺麗...


「俺、お前のこと振ったけど、単純にぶりっ子嫌いなのは事実だから。...でも今、久遠がぶりっ子じゃないと確信した。」


またその話?柚せっかくテンション上がってたのに...。でもそこがいい!合格!


そろそろこの状態で誰か来たらまずいんじゃ...?起き上がるように頼んでみる。


「ま、まあ一旦落ち着いて...。」


「それもそうだな。単細胞のくせに良い判断だ。」


「何処からの上から目線ですか?」


軽口を叩きながらも、柚たちは起き上がる。
一定の距離を保とうとしたら、夏沢くんの圧がエグいのでそのままステイする事にした。