三角屋根の下で君と

のびのびと過ごしていたブルーがこんなにも息苦しく感じるのは胡桃だけであり、せっかく以前のように話せている2人の雰囲気を私のよく分からない感情で乱すのは嫌だった

『胡桃ちゃん、おやすみ』

「う、うん、凛もまた来週ね」

ブルーを飛び出すと、入り口の扉にもたれ盛大に溜息を吐いた

こんな状態がずっと続くのは自分でもダメだと分かってる‥‥でもどうしたらいいのか分からない‥‥

明かりが小窓から溢れるブルーに胸が苦しくなりながらも、胡桃は背を向けて家に帰った

「ただいま」

『おかえり。胡桃の大好きな由美ちゃんが来てるわよ。』

えっ!?


ドタドタと玄関から小走りでリビングへ向かうと、相変わらず綺麗でオシャレな女性に嬉しくなり笑顔で飛びついた

『胡桃、元気にしてたみたいね。』

「うん!どうしたの!?突然ですが来るんだもん、ビックリしたよ。」

胡桃の従姉妹でもある仲谷 由美子は、日本だけでなく海外を行き来しながらボランティアの仕事をしている為、幼い頃から自分の知らない海外の話が聞けるのを胡桃はとても楽しみにしていた

化粧なんてしていなくても、顔立ちが綺麗で、少し日に焼けた肌も彼女にとても似合っている

『たまには両親に顔を見せないと心配させちゃうからね。胡桃はどう?高校生になったんでしょ?学校の話を聞かせてよ。』

ドクン

一瞬だけでも泱達のことを忘れられていたのに、隠したくても顔色が曇ってしまう胡桃を見兼ねた由美子は、立ち上がり胡桃の肩を抱いた

『おばさん、週末胡桃を私の家に泊まらせてもいい?』

えっ!?

突然のことで驚き、由美子を見ると、小さくウィンクしてから私の母を説得してくれた