三角屋根の下で 君と

「あ、ありがとうございます‥すみません」

『さっき‥変なこと聞いて悪かったわ‥
 ごめんなさい。』

「えっ!?や‥あの‥頭あげてください!!
 さっきって何のことですか?」

顔を拭きながらも、先輩に頭を下げられた事に驚いた胡桃は慌ててそれを制する

『‥いいよ‥無理しなくて。』

えっ?

『望月さんは優しい人だと思うから、きっと
 自分で思ってる以上に我慢してることある
 はず。だからあまり貯めてはダメよ。私で
 よかったら話くらいなら聞けるから、ね?』

先輩‥‥‥

私‥‥我慢してたのかな‥‥

今の関係が壊れる事に人一倍敏感になって、
当たり前に笑い合った3人の時間が自分の
発言一つで駄目になることを恐れてる‥‥

ただ‥過ごしてきた雰囲気が居心地が良くて、
ずっとこのままでいたいっていう独りよがりな
考えだった

今まで悩んでも、泱か凛が話を聞いてくれたのに、2人に相談できなかったことでこんなにも
悩んでしまっている。

だからこそ先輩の優しさがとても嬉しかった‥

「‥‥ありがとうございます。少しだけ気持ちが軽くなりました。」

『望月さん‥』

「さぁ!もうすぐ相手高が到着するので、案内頑張ります。」

変わらないといけないのは私だ‥‥

泱も凛も成長と共にどんどん変わってるのに、
私だけがずっと同じ位置で止まってると思うから、誰かのせいじゃなく自分のせいだ

もしかしたら、今までの関係が壊れてしまうかもしれないけれど、もし努力してもそれで壊れるような関係ならその時は諦めるしかない‥‥


ただ‥止まることだけはせず、私も本当の意味で一歩前に進もうと胡桃は心に決めた