三角屋根の下で 君と

もしかして‥‥凛が好きな人って‥‥泱?

あまりにも3人で一緒に過ごして来たから、
少しの変化にも気づけずいたのか、気づこうともしなかったのか、見たこともない凛の真っ直ぐな眼差しに何故か心臓がチクッとする

泱も凛も沢山告白されて来たのに誰とも付き合わずに今日まで過ごして来た。

もしかして‥‥2人は‥両思い‥とか?
だとしたら‥‥‥今の関係はどうなるの?

2人にそれぞれ恋人が出来ら日が来ることに不思議はなかったのに、2人が恋人同士になったらと思うだけで、なんとも言えない感情に包まれ
不安が一気に増してゆく



『望月さん、手伝うよ。』

えっ?

両手で持っていただろうボールが手からすり抜けたことでハッとすると、途端に呼吸をし忘れていたのか思いっきりむせてしまった

『ちょっ‥‥どうしたの?大丈夫?誰か』

「ゲホッ‥ッ!‥‥ハァ‥ッ‥大丈‥です」


周りに助けを呼ぼうとしていただろう悠人の
手首を掴み、むせながらもゆっくりと呼吸
をすると悠人が背中をさすってくれる

部活中というか、みんながいるのに何してんだろう‥‥しっかりしなきゃ‥‥

「ごめんね‥‥なんか急にむせちゃって‥
 ‥ン、ンン!もう大丈夫!」

心配かけるわけにはいかず笑顔を悠人に向けると、ホッとため息を吐き悠人も笑顔を見せてくれたので2人で残りのボールを急いで磨いた


「悠人、ありがとう。助かったよ。
 練習疲れてるのにごめんね。」

ボールが30個近くは入っているアルミ製のカゴを押して倉庫にまで片付けてくれた悠人に胡桃はお礼を伝えると悠人が胡桃の頭をわしゃわしゃっと撫でた

「な、何!?どうしたの?」

『望月ってさ、周りをよく見てるなって。
 もっと早く気づけば良かったよ。』