三角屋根の下で 君と

どんな言葉を親友にかければいいか悩むけれど、相談に来た数分前よりいい顔をしている泱にとりあえずホッとする

『泱!頑張ってね。』

『うん、凛は無理するなよ?‥‥胡桃、』

「何?」

『‥‥お前がいてくれて良かったよ。』


最高に綺麗な顔でそう話す泱にフッと溜め息まじりに笑う胡桃を見て、凛は胸が苦しくなる

自分は泱をもっと褒めたかったし、モチベーションをあげてあげたかったのに、マイナスな
気持ちにさせた胡桃に向けられた笑顔がとても
嫌だったし、私もそう言われたかった。

2人が幼馴染みで、自分よりも早く出会っているのは仕方のないことだと分かってるけど、自分の方が泱に寄り添えるとどこかで思っていたい


「凛?どうかした?試合がそろそろ始まるから
 準備しよう?」

『う、うん‥そうだね。』


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『お疲れ様でした!!』


2チームに分かれて行われた練習試合は5セット目まで持ち越し、マネージャーの仕事をしつつも男子バレーの迫力さとカッコ良さに惚れ惚れしそうだった

そして、その中でも補欠ながらもメンバーに選ばれた泱が見せてくれたいつもと違うめちゃくちゃなプレーにマネージャーじゃなかったら
大声で歓声を上げていたところだ


『望月さんお疲れ様。まだ帰らないの?』

「あ、あとこのボール磨いたら帰ります。
 お疲れ様です」

一年生の男子部員がポールやネットなどを片付け、モップがけをしている片隅でボールを一つひとつ丁寧に拭いていると、ビブスを2階の手すりに干す凛が下を見つめている事に気付いた

ん?‥‥‥何見て‥‥‥

胡桃は視線を辿ると、そこにいた泱を見てからもう一度その視線を辿り凛を見上げる