三角屋根の下で 君と

照れくさそうに頬を染めて話す凛に、男子ではないが、同性でも可愛いなんて思ってしまう

「泱」

『ん?胡桃もそう思ってくれてる?』

「まぁ‥どちらかといえば‥?
 でも、プレーは真面目すぎるから、少し
 くらい不真面目でもいいんじゃない?」

『胡桃ちゃん‥何言って‥ひ、泱は一生懸命
 なんだからそれを不真面目って‥』

胡桃が真顔で泱にそう伝えた事で、無言になる
泱を心配したのか、凛が庇うように慌てて声を
出したが、私はこの綺麗な顔を崩したくて
鼻を思いっきり摘んでやった


「泱、いつもの泱じゃなくていいんだよ」
 

確かに数字や人の意見も大切だけど、この男は
昔から一つの型にハマり過ぎてしまうのだ。

顔色もあまり変えず落ち着いている分、読み取りにくいかと思えば、素直過ぎてどこに打つか相手に目線一つでバレている。

一生懸命なのも知ってる‥‥。

誰よりも遅くまで練習してるし、見えないところで頑張ってるのも知ってるけど、優しくてカッコいい泱を演じず、思いっきり楽しんでやって欲しい。

可愛げのない言葉しか伝えられないけど、
私なりの応援だと思って欲しい‥‥。

『フッ‥‥ハハ‥‥』

『泱ッ?どうかしたの?』

心配する凛を他所に鼻を摘まれても嬉しいのか
綺麗な顔で笑う泱が私の鼻を同じように摘んで
きたので泱の鼻から手を離す

「‥ダニスルのよ(なにするのよ)」

『ん?‥別に。
 凛もありがとう、2人から元気貰った。』

スクイズの蓋を開けて水分補給をした泱は、
何処かスッキリした表情で立ち上がった