三角屋根の下で 君と

『ビブス洗い終わるから干したらスクイズに
 お水補充してきて。山岡さんは練習
 試合のスコア教えるから残って。』

『はい!』
「はい!行って来ます」

1週間の期間を終えてバレーボール部に本入部した胡桃と凛は、6時間目を終えるとすぐにジャージに着替えて慌ただしい毎日を送っていた

3年生7名、2年生13名、そして見学に来ていた1年生の中から本入部した4名の計24名の名前を覚えるのも最初は大変だったが、それよりもハードなマネージャーの仕事内容にしばらく2人はヘトヘトになり、子供部屋には寄らず家に直帰する日が続いた


「おはよう‥‥‥痛っ‥」

『フッ‥眠そうだな』

朝練を終えて来ただろう泱が私の頭を小突き、
隣の席に座ると、机に突っ伏したまま目を開け
た私に朝から眩しい笑顔を届ける

「爽やか過ぎん?」

私よりは遥かに体力があるとは思うけど、部活を終えてきたのに、むさ苦しさなど微塵も感じられず、相変わらずの容姿でクラス中の女子の視線さえ釘付けにしているのだ

『そう?生まれ持ったあれこれがそうさせて
 て悪いな。今日頑張ったら明日は休みだろ?
 気合いで乗り切れ。』

「うん‥でも楽しいから大丈夫かな。
 体力付けないとダメなのは分かってる
 から。私より凛を心配してあげて?」

『2人とも心配する。』

「‥‥いい男じゃん‥昔からか‥‥」

2人で顔を見合わせると、泱が整った顔で綺麗に笑うと、周りにいた女子がよりザワザワせざるを得ない雰囲気の中でも2人だけはいつも通りだった。


『集合!!』

ウォーミングアップを終えた部員を3年生の部長の柏木 奏(かしわぎ そう)が両手を叩き集めたので、凛と私も一緒にその場に向かった

『今月末、他校との練習試合を予定している。
 スターティングメンバーは先生とも相談して
 決めるが、1年生にも可能性はあるから、
 気を抜かないように。』

えっ?