三角屋根の下で 君と

『凛‥』

『無理してつけなくてもいいの。泱が頑張って
 るから応援したくて買った物だから‥ッ‥』

『うん‥ありがとう‥大切に使うよ。』

『良かった‥ありがとう‥泱。わ、私
 宿題終わったから帰るね。』

『うん、気をつけて。また明日。』

受け取って貰えて安心したのか凛は安堵の
溜め息を吐き笑顔を見せると、残りの宿題を
終えて家に帰って行った

凛は泱の事がずっと好きだった‥‥

初めて引っ越してきてくれた時に声をかけて
くれた泱がとてもカッコよくて、泱が居てくれたからひとりぼっちにならなかった

よく男子に絡まれても、泱が助けてくれたし、
凛にとって泱はとても大切な存在なのだ

頑張るって‥前に進みたいって決意した‥‥

凛は泱の事を考えると胸が熱くなる気持ちを
押さえられず、その日はなかなか眠りにつけなかった。

その頃、泱は凛にもらったリストバンドを
見つめながらずっとその場から動けないでいた

勿論、凛が自分の為にプレゼントしてくれた
事は素直に嬉しい‥‥。でも、この事を胡桃に
知られるのが嫌だったのだ


泱も‥ずっと幼い頃から胡桃をただ1人特別な異性として見てきたからこそ、今までもずっと
他の女子からの差し入れやプレゼント、ましてや告白など全部断ってきた。

ただ‥‥凛に関しては断れなかった‥‥。
泱にとっては途中からとはいえ大切な幼馴染み
には変わらないし、人見知りで内気な凛をずっと見てきた。

断れば良かったのか‥‥‥?

「はぁ‥‥」


ガチャ

「ビックリした‥まだ居たんだ。」

『こっちがビックリするし‥‥。忘れ物?』

「ああ‥‥マネージャーの仕事内容を
 忘れないようにノートに纏めようかなって。
 私不器用で容量いいほうじゃないから、
 人の倍は復習しないとさ‥。」

胡桃は家から持ってきたのか、手のひらサイズのメモを顔の横で振って見せると、こちらに
やって来て明日に座った