それから、放課後は2人で

過ごすことが多くなった。

「樹!!早く職員室行こ♪」

いつしかあたしは樹と呼ぶように

なっていた。

周りの女子からは

「なんか樹くんと森川さん、

最近仲良くない??」

と言うひそひそ声も聞こえる。

それがなんだか、嬉しかったりもして。


「じゃあ、今日はこの仕事やってくれ。」

「はい!!」

「いつもいつも悪いなあ」

「いいえ、全然」

樹と一緒なら

面倒くさかった委員の仕事も

なんだか楽しくなってきたりして。


そして...一番好きな時間も出来た。

仕事の後、1人で窓からみる、

樹のサッカーしてる姿。

知らない間に樹は

あたしの一番になっていた。


大きな片思いが始まった――――――