色褪せて、着色して。Ⅶ~カンパニュラ編~

「どっから戻って来たんです!? 探したんですよ」
「無事ですか、マヒル様!!」
 トペニとバニラが同時に喋りだすので。
 一瞬、フリーズする。
「とりあえず、無事かな。ハハハ」
「良かった…マヒル様に何かあったら。わたくし、もう…」
 声が途切れたかと思えば。
 バニラが急に泣き出したので、「なんで泣くの!?」と言ってしまった。

「バニラさん。泣いているところ、すいませんが。太陽様に連絡してもらえますか?」
 トペニは落ち着いたのか、真顔になってバニラに言った。
「そうでしたわね。今すぐ、電話してきます!」
 バニラは人間とは思えない速度で家に戻って行く。
 よく、バレないよな…と思いながらトペニを見た。
「なんで、太陽様に連絡?」
「いやあ。急にいなくなるから、びっくりしたんですよ! あ、すんません。寒いんで中入りましょうか」
「あ、ええ。うん」
 私の質問は答えずにトペニは大きな目をぱちぱちさせながら言った。
 心なしかトペニもバニラもやつれて見えるのは気のせいだろうか。
「あの、私。どれくらいの間。いなかった?」
「え。昼くらいだから7~8時間じゃないっすか」
 どうぞと言ってトペニが玄関のドアを開けてくれた。

 一体、牢屋に閉じ込め。
 よくわかんない質問をしてきたあの騎士たちの目的は何?


つづく