大きい騎士は頭を下げると。
鉄格子の扉をゆっくりと開けた。
「どうぞ、外に出てください」
「えっ、いいの?」
質問にろくに答えていないというのに。
こんなあっさり出ていいのだろうか。
外に出ると。
小さな騎士がこっちを黙って見ている。
「えっと…用事は済んだんですか?」
「ええ」
大きな騎士が短く言った。
「マヒル姫。すいませんが、目隠しをさせていただきます」
いつのまにか大きな騎士の手には布がある。
「おいっ」
再び機械音が響く。
小さい騎士が多分、怒っている。
ビクッと身体が震える。
「怒らないでください。文句は後で受け付けますから」
ばさっと頭上から布を被せられる。
完全に視界が見えなくなると。
カランという金属音が地面に鳴り響いた。
「失礼します」
ふわっと身体が宙に浮く。
「おいっ!」
機械音の二度目の「おい」という突っ込み。
「申し訳ございません。俺ごときが貴女様に触れるなど…暫く辛抱してください」
多分。
多分だけど、お姫様抱っこしてくれているのは。
大きな鎧の騎士だと思う。
騎士は私をお姫様抱っこしたまま。
走り出した。
あ、外に出たなと感じたときには。
「どうぞ」
と言って、目隠しである布を外されたときだ。
目の前には見覚えのある自分の家があった。
家の前に立っているトペニが私に気づいて。
物凄い勢いで駆け付けてくる。
「マヒル…!? マヒル姫か!?」
トペニの大声に気づいたのか。
今度は家から物凄い勢いでバニラが出てきた。
夢でも見ていたのだろうか。
私、さっきまで牢屋にいたはずなのに。
真っ暗な肌寒い夜。
私は無事に帰還したようだ。
鉄格子の扉をゆっくりと開けた。
「どうぞ、外に出てください」
「えっ、いいの?」
質問にろくに答えていないというのに。
こんなあっさり出ていいのだろうか。
外に出ると。
小さな騎士がこっちを黙って見ている。
「えっと…用事は済んだんですか?」
「ええ」
大きな騎士が短く言った。
「マヒル姫。すいませんが、目隠しをさせていただきます」
いつのまにか大きな騎士の手には布がある。
「おいっ」
再び機械音が響く。
小さい騎士が多分、怒っている。
ビクッと身体が震える。
「怒らないでください。文句は後で受け付けますから」
ばさっと頭上から布を被せられる。
完全に視界が見えなくなると。
カランという金属音が地面に鳴り響いた。
「失礼します」
ふわっと身体が宙に浮く。
「おいっ!」
機械音の二度目の「おい」という突っ込み。
「申し訳ございません。俺ごときが貴女様に触れるなど…暫く辛抱してください」
多分。
多分だけど、お姫様抱っこしてくれているのは。
大きな鎧の騎士だと思う。
騎士は私をお姫様抱っこしたまま。
走り出した。
あ、外に出たなと感じたときには。
「どうぞ」
と言って、目隠しである布を外されたときだ。
目の前には見覚えのある自分の家があった。
家の前に立っているトペニが私に気づいて。
物凄い勢いで駆け付けてくる。
「マヒル…!? マヒル姫か!?」
トペニの大声に気づいたのか。
今度は家から物凄い勢いでバニラが出てきた。
夢でも見ていたのだろうか。
私、さっきまで牢屋にいたはずなのに。
真っ暗な肌寒い夜。
私は無事に帰還したようだ。



