祖国の礼拝堂に立っていた。
近くに新しい礼拝堂が出来たので、
実質、この礼拝堂は私専用だった。
ヒューゴとまだ出会っていないということは中学生の私か。
家から逃げ出して、ここに来て。
オルガンの前で立ち尽くしている。
「ハッピーバースデー」
振り返ると、照れくさそうにテイリーが立っていた。
「…どういう夢よ」
てっきりまた悪夢を見るのかと思っていたので。
自分の脳内に突っ込みを入れる。
ここはどこなのか。
起き上がると、目の前に鉄の柵が見える。
「…うん?」
家でないことは確かだ。
ゆっくりと立ち上がると。
はらりと毛布が落ちた。
ごつごつとした地面の上には高級そうな絨毯が敷いてあって。
私はその上に寝かされていたらしい。
毛布も、よく見るとシルクでは…?
きょろきょろと見回して。
ここはどうやら牢屋なのだということを理解した。
「ついに私も罪人扱いー?」
今度は何の罪よ。
もうため息をついてしゃがみ込む。
私は性格がキツいと言われるかもしれないけど。
一度だって罪になることなんて、していないつもりだ。
ただし、
いつだって王家の人間…特に蘭殿下に嫌われている。
王弟の蘭様のことだ。
適当に理由をつけて。
私を牢屋に閉じ込めたってことか…
いや。
それにしては。
牢屋にいるにも関わらず、
高級絨毯と毛布は誰が用意したのだろう?
窓がないので、朝なのか夜なのかもわからない。
じめじめした空気の中。
柵の向こうには、無数の蝋燭に火が灯されていて。
その明かりでようやく周辺の様子がわかる感じだ。
人の気配はない。
あーあ。
再び立ち上がる。
しばらくぼんやりしたけど。
何も変わる気配はない。
自分にとっては何もしてなくても。
絶対に蘭殿下の怒りをどこかで買ったに違いない。
「ちょっと、誰かいないのー!!」
寝起きだったので。
声が少し裏返った。
近くに新しい礼拝堂が出来たので、
実質、この礼拝堂は私専用だった。
ヒューゴとまだ出会っていないということは中学生の私か。
家から逃げ出して、ここに来て。
オルガンの前で立ち尽くしている。
「ハッピーバースデー」
振り返ると、照れくさそうにテイリーが立っていた。
「…どういう夢よ」
てっきりまた悪夢を見るのかと思っていたので。
自分の脳内に突っ込みを入れる。
ここはどこなのか。
起き上がると、目の前に鉄の柵が見える。
「…うん?」
家でないことは確かだ。
ゆっくりと立ち上がると。
はらりと毛布が落ちた。
ごつごつとした地面の上には高級そうな絨毯が敷いてあって。
私はその上に寝かされていたらしい。
毛布も、よく見るとシルクでは…?
きょろきょろと見回して。
ここはどうやら牢屋なのだということを理解した。
「ついに私も罪人扱いー?」
今度は何の罪よ。
もうため息をついてしゃがみ込む。
私は性格がキツいと言われるかもしれないけど。
一度だって罪になることなんて、していないつもりだ。
ただし、
いつだって王家の人間…特に蘭殿下に嫌われている。
王弟の蘭様のことだ。
適当に理由をつけて。
私を牢屋に閉じ込めたってことか…
いや。
それにしては。
牢屋にいるにも関わらず、
高級絨毯と毛布は誰が用意したのだろう?
窓がないので、朝なのか夜なのかもわからない。
じめじめした空気の中。
柵の向こうには、無数の蝋燭に火が灯されていて。
その明かりでようやく周辺の様子がわかる感じだ。
人の気配はない。
あーあ。
再び立ち上がる。
しばらくぼんやりしたけど。
何も変わる気配はない。
自分にとっては何もしてなくても。
絶対に蘭殿下の怒りをどこかで買ったに違いない。
「ちょっと、誰かいないのー!!」
寝起きだったので。
声が少し裏返った。



