色褪せて、着色して。Ⅶ~カンパニュラ編~

 はあ、ムカつく!!
 叩きつけた右手が痛い。
「なんか、あったんすか?」
 外に立っていたトペニがかけつける。

「ちょっと、外に出てくる。一人にして!」

 トペニとバニラを睨みつけると。
 どすどすと音をたてて、玄関に向かった。

 もう、無理。
 ドアを乱暴に閉めて。
 歩き出したけど。
 途中で、止まった。

 …もう、サンゴさんはいないのだ。