色褪せて、着色して。Ⅶ~カンパニュラ編~

 午後になると。
 びゅーびゅー吹き荒れていた風が穏やかになり。
 窓からかたかたという音がなくなる。
 太陽様は、額に汗をかいていた。
「おかえりなさい。太陽様、今。準備しますので、座ってお待ちください」
 バニラがのんびりした口調で言うと。
 太陽様は「いいえ」と首を横に振った。

「すいません。セシルさん。俺、戻らないといけません」