色褪せて、着色して。Ⅶ~カンパニュラ編~

 ごたごたしていて、忘れていたけど。
 来週は、私の誕生日だ。
 太陽様は戻ってくると、私を見た。
「俺、騎士としての生命を掛けてでも、休みを取ります!」
「…セイメイって。大袈裟なのでは」
 自信満々に言う太陽様の後ろでは。
 バニラの目が光っていた。
 バニラは、笑顔だったけど。
 なんで奥さんの誕生日も知らないんだコイツは…という怒りのオーラを出している。

 そればっかりはお国柄というか…国民性というか。
 生活圏の違いではないだろうか。
 私の国では誕生日をビッグイベントとして捕らえているが。
 この国の人達は自分の誕生日に感心が薄い。

 太陽様が私の誕生日を知っているはずがない。
 もし知っているとしたら、婚姻届に書いてある生年月日を見て覚えていたということだろう。