閉じているカーテンの隙間から、朝日が入り込む。
そろそろ起きる時間ではあったが、まだ少し眠りたかったけれど、寝室に入ってきた朝日が眩しい。
「ん・・・・・・」
「悪い・・・起こしちゃったか?」
静かな朝に、低くて心地いい一ノ瀬さんの声が聞こえる。
目を開けて一ノ瀬さんの顔を見たいのに、眠気が勝って意識が遠のいていく。
「桜庭」
「・・・・・・」
一ノ瀬さんが私を呼んでいるのが聞こえるけど、どうしても目が開けられない。一ノ瀬さんの温もりが離れていく寂しさに、手を伸ばして引き止めたいけれど、これは無意識なのか、意識があるのかさえ分からない。
こんな時に限って私は、とても深い眠りについてしまっているみたいで、一ノ瀬さんを引き止めることもできない。
だけど、目はつぶっていても頭がはっきりし始めて、私は起きようかなと司令を出す。
「・・・・・・ん・・・・・・一ノ瀬さん?」
「起こしちゃったか?」
いつもの優しい声で、私のおでこにキスをしてくれる。いつもくれる一ノ瀬さんのキスにも慣れたと思ったけれど、やっぱり恥ずかしくて布団を頭までかぶる。
「少しだけこうさせてくれ」
一ノ瀬さんが私の布団に入って背中から抱きしめる。まるであの恥ずかしかったポスター撮りのようだけど、今はあの時と違って私は一ノ瀬さんを抱きしめることができる。
「せっかくの日曜日なのにご苦労様」
「いや、日曜日なのに一人にさせてごめん」
「そんなことないわ、十分一緒にいてくれたじゃない」
「桜庭はこれくらいで足りるのか?」
「う〜ん、悩ましい・・・・・・」
「だろ?」
背中で感じる声の振動と、耳から入ってくる一ノ瀬さんの声は全然違うけれど、私を抱きしめる温もりだけは、ずっと一緒だ。
ゆっくりと私の顔を振り向かせると、一ノ瀬さんのキスが贈られる。
「ずっとこうしていたいけど、仕事だ」
「うん、気をつけていってらっしゃい・・・・・・って、コーヒーくらいは淹れるわ」
「いいよ、寝てて」
「いいの、私も帰って掃除と洗濯をしなくちゃいけないし。ここのところ忙しかったから、洗濯物も溜まってるしね。それに」
「ん?どうした?それに?」
「ん・・・・・・一ノ瀬さんのそばだとぐっすり眠れるの」
仕事で忙しい一ノ瀬さんとの付き合いは順調だったけれど、デートらしいデートはあまりできないでいた。マスコミ業界ということもあって、不規則だし、カレンダー通りの休みはまずないから、普通の付き合いとは程遠い関係だった。それでも一ノ瀬さんは私との時間を作ってくれようと、努力をしてくれているのが分かるから、私に不満はなかった。
「そんなことを言ったら、仕事に行きたくなくなるだろう?」
「だって、本当なんだもの」
私は、ずっと眠れない夜を過ごしてきた。
一ノ瀬さんに出会うまでは・・・・・・。
そろそろ起きる時間ではあったが、まだ少し眠りたかったけれど、寝室に入ってきた朝日が眩しい。
「ん・・・・・・」
「悪い・・・起こしちゃったか?」
静かな朝に、低くて心地いい一ノ瀬さんの声が聞こえる。
目を開けて一ノ瀬さんの顔を見たいのに、眠気が勝って意識が遠のいていく。
「桜庭」
「・・・・・・」
一ノ瀬さんが私を呼んでいるのが聞こえるけど、どうしても目が開けられない。一ノ瀬さんの温もりが離れていく寂しさに、手を伸ばして引き止めたいけれど、これは無意識なのか、意識があるのかさえ分からない。
こんな時に限って私は、とても深い眠りについてしまっているみたいで、一ノ瀬さんを引き止めることもできない。
だけど、目はつぶっていても頭がはっきりし始めて、私は起きようかなと司令を出す。
「・・・・・・ん・・・・・・一ノ瀬さん?」
「起こしちゃったか?」
いつもの優しい声で、私のおでこにキスをしてくれる。いつもくれる一ノ瀬さんのキスにも慣れたと思ったけれど、やっぱり恥ずかしくて布団を頭までかぶる。
「少しだけこうさせてくれ」
一ノ瀬さんが私の布団に入って背中から抱きしめる。まるであの恥ずかしかったポスター撮りのようだけど、今はあの時と違って私は一ノ瀬さんを抱きしめることができる。
「せっかくの日曜日なのにご苦労様」
「いや、日曜日なのに一人にさせてごめん」
「そんなことないわ、十分一緒にいてくれたじゃない」
「桜庭はこれくらいで足りるのか?」
「う〜ん、悩ましい・・・・・・」
「だろ?」
背中で感じる声の振動と、耳から入ってくる一ノ瀬さんの声は全然違うけれど、私を抱きしめる温もりだけは、ずっと一緒だ。
ゆっくりと私の顔を振り向かせると、一ノ瀬さんのキスが贈られる。
「ずっとこうしていたいけど、仕事だ」
「うん、気をつけていってらっしゃい・・・・・・って、コーヒーくらいは淹れるわ」
「いいよ、寝てて」
「いいの、私も帰って掃除と洗濯をしなくちゃいけないし。ここのところ忙しかったから、洗濯物も溜まってるしね。それに」
「ん?どうした?それに?」
「ん・・・・・・一ノ瀬さんのそばだとぐっすり眠れるの」
仕事で忙しい一ノ瀬さんとの付き合いは順調だったけれど、デートらしいデートはあまりできないでいた。マスコミ業界ということもあって、不規則だし、カレンダー通りの休みはまずないから、普通の付き合いとは程遠い関係だった。それでも一ノ瀬さんは私との時間を作ってくれようと、努力をしてくれているのが分かるから、私に不満はなかった。
「そんなことを言ったら、仕事に行きたくなくなるだろう?」
「だって、本当なんだもの」
私は、ずっと眠れない夜を過ごしてきた。
一ノ瀬さんに出会うまでは・・・・・・。



