好きでも嫌いでもなく、もうどうでもいい~自称聖女に寝取られたあなたになど、何の価値があるとでも?~

「あんたが勝手に部屋を開けるからこんなことになったのよ! わざとでしょう!」

 どこまでも怒りが収まらない聖女は、私を非難し続ける。

 そんな言葉を投げかければ投げかけるほど、みんなはあなたの本性を知ることになるというのに。

 馬鹿は扱いやすくていいわね。

「私はただ……休憩室に二人が入ったまま戻らなかったから心配で……」

 顔を覆い尽くしたまま泣きまねをすれば、すぐさまいろんな令嬢たちが私を取り囲んでくれた。

 そして彼女たちの手を借りて、よろよろと立ち上がる。

「まさか聖女様がこんなお方だったなんて……」
「穢れてしまっても聖女だなんて言うのかしら」
「それにダレン様はどう償うつもりなんです?」
「ほんと、汚らわしい」

 一気に他の令嬢たちから睨みつけられ責め立てられた二人は、言葉に詰まる。