好きでも嫌いでもなく、もうどうでもいい~自称聖女に寝取られたあなたになど、何の価値があるとでも?~

「あー、リーシア様!」

 なぜかそう言いながら聖女がこちらを向き、手を振った。

 そしてダレンと腕を組んだまま、にこやかな顔で近づいて来る。

「あれぇ、パートナーはお父様なんですの?」

 彼女は口元を押さえ、嬉しそうに私に尋ねる。

「ええ。他に適役がおりませんでしたので」
「えー。それじゃあ、この先も困っちゃうじゃない」
「そうでしょうか」
「やだぁ、もしかして強がっちゃってる感じぃ?」

 どこまでもこの人は神経を逆なでする人ね。